ICT支援員に求められる能力とは何でしょう?
ちなみにフューチャースクールなど新しいタイプのICT利活用授業では、
・電子黒板(IWB、インタラクティブホワイトボード)
・IWB用パソコン(+教員パソコン)
・実物投影機
・児童用パソコン(タブレット)
といった電子機器について教員をサポートします。さらに、電子黒板、教員用パソコン、児童用パソコン (タブレット)は無線LANで相互接続され、児童が手元で操作しているパソコン(タブレット)の画面を瞬時に電子黒板で共有できます。
これだけの機器、さらにソフトウェア(アプリ)を使いますから、授業中にトラブルが発生することは避けられません(その多くは無線LANに起因するものです)。
先生の操作を支援し、トラブル対処もする。
ですからICT支援員に必要なスキルを問われると「ITスキル」を真っ先に上げる人がほとんどです。
しかし、現場の様子を見ていると意外とITスキル命!ではない。実はITスキル以上に重視されているのが「ヒューマンスキル」、つまり先生方、子どもたちと円滑にコミュニケーションを取る能力だったりします。「そんなの当たり前」というツッコミもあるでしょうが、これホントの話。
もちろん、ある程度のITスキルがあっての話ですが、某コンテンツプロバイダの重役など「ICT支援員にITスキルはいらん!」とまで言い切っています。まあ、これはコミュニケーション力が重要だということの、ひねった表現なんでしょうけど(笑)。
さらに私は上記に加え、フットワークの軽さ、明るさを挙げたいですね。自ら「お手伝いしましょうか?」と声が出る、先生方が頼みごとをしやすい、といった点も大切だと思います。
ITスキルは比較的身に付けやすいものです。それ以前の「人間」の部分が大切なのはこの仕事に限りません。結局、子どもが好きで「子どもたちの喜ぶ顔が見たい」という人ほど学校現場で輝いているようです。
ただ、ICT支援員は職業としては難しい面があります。これついてはまた明日触れます。