いよいよ明日となった公開授業。
今日は最終調整に現地入りしました。そこで思わぬ気づきを得ることができました。
今までのエントリをご覧頂いている方は、2/17という日付とK市という情報から、私が特別支援学校のフューチャースクールで支援企画員をしてるんだ、と推察されていることと思います。ご明察。
そこで、明日に向けた準備について、午前中に支援員から報告を受けました。
彼の話によると、明日サポートが必要になりそうな先生がいる。そのS先生はIWBを使って、用意した画像を提示、切りかえ、拡大して書き込む、というオーソドックスなスタイルで授業をされるとか。
ところが画像切りかえは、Windows のビューワーでカーソルキーで移動するのではなく、画像ごとにビューワーを起動しておき、複数ウィンドウを [Windowsキー]+[Tab]のショートカットで・・・そう、エアロフリップで切りかえたいと希望されている。
これがパソコンの得意な先生なら「どうぞ、どうぞ」となるんですが、サポートが必要なS先生。
ICT活用で画像切りかえは頑張る所じゃないし、授業で無理に多くの機能を使う必要はなく、むしろ公開授業なんだから失敗するリスクを減らした方がいいんじゃないか、と支援員にはアドバイスしました。
さて、お昼休みを挟んでコラボノートを使うという別のクラスの操作確認に立ち会いました。
コラボノートの画面をIWBに映して「これでは字が小さくて読めないね」とおっしゃるM先生。
「各生徒のタブレットパソコンには同じ画面が表示されていますから、IWBで読む必要はないんじゃないでしょうか」と私。
「う〜ん、分教室でIWBの大きい画面を見て、子どもが喜んでくれれば、と思ってね」
私の心の中で、形にはならない、小さな光が弾けました。
さて放課後。S先生が支援員を呼びに来ました。なんでも、明日使用するファイルが消えてしまったとか。
私も支援員に同行して教室におじゃましました。
これが後から考えると偶然とは思えないトラブルでした。
支援員さんが、ファイルをバックアップから復元し、5枚の絵をそれぞれビューワーで起動して、さあエアロ! ・・・なぜか不調でパソコンを再起動(笑)
気を取り直し、再起動後にエアロ!
今度は成功です。S先生は嬉しそうに画像が整列し、ダンスする様をながめて「これだよ、これ! ピロピロピロ・・・」
その模様を眺めて昼間の出来事がフラッシュバックし、S先生がエアロにこだわった理由がようやく閃きました。
特別支援学校、特に分教室(=病院内)には病気で長期入院している子どもがいます。
中には重篤な病状の子もいて、つらい治療や孤独に耐えている。
子どもたちの目が輝くといいね。笑顔が見られるといいね。
そんな言葉を以前他の先生から聞いたことを思いだしました。
いわゆる一般校のみを見てきた私にとって、ICT機器は一般の教具であり、特別扱いはせず、収まるべきところに収まってその役目を果たせばいいし、まずはそこを先生方にご理解いただきたいという気持ちが強かったのでした。
しかし、授業を受ける子どものタイプは様々です。今回のように、ちょっとした提示の仕方で小粋なサプライズを演出し、それが一瞬でも子どもたちの目の輝き、笑顔に繋がるなら、悪いはずがありません。授業が滞ってしまったら・・・その時はその時です(笑)
まだまだ修業が足りませんね、ああ、恥ずかしい。
でも、今気づいてよかった。今日はすばらしい日となりました。ありがとうございます!
明日は全力でサポートいたします。