シャープ、教育用タブレットJT-T100発表

 日本時間、本日の深夜から明朝にかけてiPad3の発表(?)があるようで、心待ちにしているユーザも多いことでしょう。

 それはさておき、やや古いニュースですがシャープが教育用タブレットを今月1日に発表しましたね。

・「シャープ、教育市場向けAndroidタブレット「JL-T100」

 CPUはデュアルコアを採用ということですが、バッテリ駆動時間はどれくらいになるのでしょう? 学校現場で利活用するためには、朝充電庫から取り出して放課後しまうまで充電しない使い方が一般的です。少なくともカタログスペックではなく、実駆動時間で最低6時間は必須と思われます。

 OSは安定性重視ということでAndroid2.3搭載。このOSの選定は正解かもしれません。というのも、授業をストップさせてしまうシステムトラブルが看過できないからです。

 解像度はどうでしょう? 1024×600というのはGalaxy Tabなどと同じですが、やや特殊な解像度。Androidタブレットは端末ごとに解像度が異なり、これがアプリ対応を難しくしている側面があります。ちなみにiPadは1024×768。XGAというパソコンにもある一般的な規格ですから、コンテンツ製作者から見ると画面設計が1種類で済むというのは工数削減という点で言えば大きなメリットですね。

 このタブレット、電子黒板との連携、電子ペンによる書き込みなど魅力的な機能も搭載してます。が、カタログスペックだけ充実しても教育現場では使えないケースがよくあります。安定性、使い勝手のよさが大切です。前にも書きましたが、書き心地のよいIWBが発売されたら、たとえ機能が少なくても先生方は喜んで使います。ここなんですよね。
 多機能な方が売り込み時には見栄えがしますから有利に働くかもしれません。が、IWBの機能でペン、拡大・縮小以外の機能を常用している先生を見たことがありません。現場は「使い勝手」を求めています。

 このタブレット、現場からのフィードバックが活かされているようなので、ぜひ実物を触りに展示会に行きたいと思います。