新iPadに関する見解の相違2

 ちょっとしつこいですが、以下の記事を見つけたので昨日の続き。

・「アップル神通力に陰り サプライズ乏しい…新型iPadに失望の声

 世の中には気の毒な残念なことに、イノベーションにしか価値を見いだせない方々がいます。現場を知らない、机上思考の傍観者。

 今回、新しいiPadがiPad2とほとんど変わらなかったのはマーケティング的にも大正解でしょう。なぜなら、iPad2が著しく旧式化してAndroid端末に見劣りがするわけでも、マーケットに飽きられて出荷台数が大幅に落ち込んでるわけでもないからです。

 むしろ、コンテンツが充実しつつある今、互換性を損ねるような大幅な変更の方が問題。今は熟成の時期なのです。

 iPadは毎年新機種を発表しています。今回の発表で3代目ですが、iPadユーザも増えプラットフォームとして機能し始めて間もないといえます。ここで大幅に新機能を搭載するとコンテンツ・プロバイダもiPadというプラットフォームを敬遠してしまいます。
 多様性をうたうAndroidの弱点はそこであり、矢継ぎ早に新ハードを発表して結局マーケットから退場せざるを得なかったセガ(私は好きなメーカーで、メガドライブ→サターン→ドリームキャストと貢ぎました(笑))に学ぶべきでしょう。

 そういう意味では、おそらく来春発売される次のiPadは新機軸を搭載してきます。その頃にはLTEも今より普及し、iBooksの動きも見えてくるなど環境も変化しているはず。

 アップルのティム・クックCEOの評価はそこを見てからでも遅くないのではないでしょうか。