今日も昨日までの流れをすこし引っ張ります。テーマはタイトルの通り。
昨日までのエントリで「単に高機能・多機能を追及するのはいかがなものか?」と言ってきましたが、児童生徒が利用するコンテンツでは、さらに一歩踏み込んだ議論が必要と考えます。
どういうことか?
例えば、算数の立体図形を学ぶコンテンツでは、3D表示の立体図形をぐりぐり動かしたり、面、辺、頂点をマーキングしたり、展開図とそれを組み立てた立体を行ったり来たりと、さまざまな機能を持ったものがあります。
問題は2点あります。
ひとつは、複雑な機能を実装してしまうと端末(アプリ)が不安定になりがちです。教室でひとりひとりが端末操作を行うケースでは、誰かひとりの端末がフリーズしてしまうと授業がそこで止まってしまうこともしばしば。これがICT支援員の大きな悩みの一つです。
もうひとつは、子どものおもちゃになってしまうということ。
例えば、マーカーの色を児童が好きに選べる、それ自体は楽しいことです。が、今度は色を取っかえひっかえして遊び出す児童も出てきます。あるいは操作するのが面白くて、興味関心がそちらへ向いてしまう。
もちろん、多機能化のためにする多機能化は論外です。
クラス運営の問題も大きいのですが、いろんな先生が、様々な環境で使うわけですから、授業に必要な機能にフォーカスしたデザインも必要ではないか、と思ったりもします。
このあたり、徐々に知見が集まり始めてると思いますがいかがでしょう。