「迷うことない、必要に応じて使うべきでしょ!」
とお怒りの声が聞こえてきそうですが、ことはそう単純ではありません。実証実験での話。
フューチャースクールにせよ、教育スクウェア×ICTにせよ、あるいは絆プロジェクトにせよこれらは学校におけるICTの実証実験です。使ってみないことには実証データが取れないという十字架を背負っています。
一方で「児童生徒はモルモットじゃない」という声も聞こえてきます。ごもっとも。
「この機能は使わない(使えない)」「このソフトは使わない(使えない)」となっている学校、先生方もいらっしゃいますね。
使いづらいものを無理してまで使う必要はないと思います。
でも、その判断がとことん付き合った結果なのか、ちょっと触っただけなのかが実証実験では重要だと思います。
使えるレベルに至ってないコンテンツを使う際に、不発に終わった時のことを考えてBプランを用意して下さる先生もいらっしゃいました。
頭が下がります。
単に「使えない」ではなく、「ここが使えない」というふうに語って欲しいですね。そうでないと遅々として改善が進みません。
それから、「こんなふうに使うといいよ」とか「このソフトのここは使えるよ」とか「こういう授業をしてこういう効果が出てきたよ」といった情報共有ができれば開発側のモチベーションも上がると思います。
全否定ではなく、部分否定。
ICT利活用のためにする授業ではなく、授業のためのICT利活用をして頂きたい。そのためには実証実験により多くの先生方が参加してICT活用授業の開発を加速して欲しい。
先生方の忙しい状況も理解しつつ、ICT活用が進むことを願っています。