公開授業を終えて

 昨日報告したように公開授業を終えて一段落。

 備忘録を兼ねて、印象に残った点をメモしておきます。

 まず本校と分教室を結んだ遠隔授業。
 一般には他校と結んでお互いの地域を紹介しあう「交流授業」に取り組む学校もありますが、特別支援学校ではより切実。病院に設置された分教室と結んで一体感のある授業、わくわく、ドキドキ感のある授業を行うことは非常に意味があるようです。

 実際に昨日行われた理科と国語の遠隔授業では(私は他クラスのサポート、参観で実際には見ていませんが)、分教室の子どもは大喜び、それをご覧になっていた親御さんも喜ばれていたそうです。

 一般校の場合、少人数校が他校と結ぶことで活気ある授業になることが多いようですが、それを何十倍にもしたもの、と考えるとよいかもしれません。

 加えて、病院には持ち込みできる物が制限されているため、理科の「植物の呼吸」といった実験などを分教室で行う場合、例えばミカンは持ち込めるが、じゃがいも(土がついている)は持ち込めないといった制約があり、本校の実験器具をネットワーク経由で操作する、センサーを読み取ることで、今まではできなかった実験に参加できるようになる子もいます。

 公開授業後の全体会で、国立特別支援教育総合研究所の滝川先生は「教室に在籍してはいるが、長期入院をしている子どもたちをICTで救って欲しい。自宅療養になると教育が受けられなくなる。」といった趣旨の発言をされていました。また、「病気だからこそ、受けることができる授業がある」と熱弁されていたのが印象的でした。

 ICT教育はコンピュータを使うことで、個々の児童生徒の進度に合わせて未学習分野や苦手分野をサポートすることができます。
 フューチャースクールの取り組みが、このあたりのすそ野を広げる一石になればと願います。

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