久々の授業支援

昨日のエントリで書いたように、ICT支援員がインフルで休みました。
代打というわけでもないんですが、今日は一コマ授業支援に入りました(微笑)。

実際、現場で動いてみて、気づきが何点かあったのは収穫です。

Microsoft Wordを使って、写真を貼り付け、メッセージを入れるという操作の授業だったのですが、児童端末のCM-1(関連エントリはこちら)には荷が重かったようです。
ポインタがくるくる回って待たされる子、フリーズと区別できないような状態になった子もいました。
作業があまりはかどらず、ちょっとかわいそうでした。
写真を貼るような重い操作は、今後パソコン室の高性能なノートPCでされた方がいいのでは、とアドバイスしました。
また、Wordの操作では図の貼り付けがデフォルトで行内になっているため、そのままでは写真を自由に移動できません。
スムーズな操作のために、デフォルト設定を前面などに変える必要性を感じました。

これから帰京しますが、鼻水が・・・インフルでないことを祈ってます!(笑)

インフルエンザにご注意

本日、支援に入った学校の支援員さんから朝一番に電話がありました。移動中で出られず、メールで問い合わせたところその返信はショッキングなもの。

なんと、39℃の熱を出して病院にいるというのです。インフルの悪寒、じゃなくて予感。
うーん、困った。10日後に迫った公開授業に向けて打ち合わせができない。作業もできない。

でも不幸中の幸いは、学校で体調を崩さなかったこと。児童生徒にもらうならまだしも、率先して持ち込んじゃダメですよね。

それでも、最近立て込んで頑張り過ぎの感があったから、気持ちを切り替えてゆっくり休んでね、Iさん。

Jetpackの入れ替え

 以前のエントリ「プラグインJetpackの導入」で、「jetpackはムダに機能が多いからliteを導入する」とさんざんdisっておいてナンですが・・・jetpackに入れ替えました(苦笑)

 一番大きな理由はiPhoneで愛用している「WordPressアプリ」のアクセス解析。

 統計情報を表示しても「日別」の項目が延々表示されない(例のやつがクルクル回っている)のは、もしかして本家のjetpackを導入していないから? と単純に思いまして(笑)
 もし解決するようなら、改めてレポートします。

 なお、以前と変わった所としては、「Twitter」「Facebook」「Google+」のボタン表示をするようにしたくらいでしょうか。他の機能はまだ使ってないです。

 もちろんjetpackが勝手にあれこれしないようにという、併用オススメのプラグイン「Manual Control for jetpack」も合わせてインストールしました。

 しばらく様子を見ながら、この子たちと付き合っていきます(^_-)

もぞうしアプリ活用のヒント

 Sky株式会社が開発している「もぞうし」アプリ。フューチャースクール版Skymenuの協働教育の目玉とした開発された経緯があります。現在、最新版のSkymenuには標準アプリとして同梱されているのですね。

 このアプリに初めて触れた時、非常に大きな可能性を感じると同時に「どんな使い方を提案すればいい?」と悩んだことを覚えています。

 さて、今日たまたま朝日新聞を読んでいてひとつのパズルが目に留まりました。
「漢字あぶり出し」というそのパズルは、縦・横の指定された行列内の漢字を設問に従って正しく塗りつぶしていくと漢字が浮かび上がるというもの。


 (2012/2/4 朝日新聞)

 クイズの内容自体は大人にとってはやや物足りないかもしれませんが、これ小学生の漢字語彙力を養うにはぴったり。
 そして、あるアイディアが浮かびました。そう、「もぞうし」アプリとの連携です。

 「もぞうし」アプリにはレイヤー機能があり、先生が用意する「したじ(下地)」と児童生徒が作業する「もぞうし」は別々の紙(というかシート)になっています。ですから、児童生徒がいくら自分のシートに書き込もうが消そうが「したじ」にはまったく影響ないんですね。つまり、子どもたちはコンピュータ操作の持つ利点、試行錯誤を思う存分試すことができます。

 これ、使える!と思うのは私だけではないと思います。
例えば大人気の「数独」というパズルがありますが、あれでもイケます。要は、試行錯誤が必要ではあるが緻密な筆写を必要としない学習操作であればいいということです。

 ちなみにアプリもSkymenuの「もぞうし」に限定せず、

(1)先生と児童生徒の作業レイヤーが区別できること
(2)用意した下書き(テンプレート)を簡単に児童に配布できること
(3)できれば児童の作業画面をIWBで共有できること

という要件さえ満たせば活用できます。

 すでに実践されている先生方もいらっしゃると思いますが、備忘録を兼ねて記事にしてみました。 

バスの運転士

多くの人にとって、バスの遅延は嫌なものでしょう。最寄駅で電車との接続がある場合はなおさらです。

私も通勤にバス→電車と乗り継ぐので朝のバス遅延はご遠慮願いたいクチ。

もちろん、渋滞ならば仕方ないですが中には車の流れがスムーズなのにも関わらず、遅れがちなバスがあります。
すなわち、安全停止をしっかりし、加減速はゆっくりゆっくり。

こんなバスに乗ってるとイライラしません? 急いでいる時は特に。

でも、私も含めてそんなあなたはバス運転士の本質を見誤っています。

バス運転士にとって一番大切なことは、定刻通りにバス停を通過することではなく、事故を起こさないこと。
ダイヤの優先順位は一番ではありません。

表層しか見ないために、大切なものを見逃してしまうことがあります。

子どもたちの教育を考える時にも、この視点を忘れずにいたいですね。

ICT支援員の成長

先日訪問したI市の小学校でうれしい話を聞きました。

私たちの会社から採用になった支援員について、情報担当の先生から「Kさんは成長したよ。最初は先生方も機器の操作方法を聞いていたのが、最近は『こんなことを授業でやりたいんだけど、何かいい方法ある?』って聞き方になってきた。」と。

うれしいですね~。

「教科書を教えるな、教科書で教えろ」という有名な言葉がありますが、これに倣って言えば、
「ICTを教えるな、ICTで(何ができるか)教えろ」というレベルに達しつつある、ということですから。

彼女はここまで来るのに8ヶ月。
まだまだ伸びざかりです。

私も現状にあぐらをかくことなく、知見を深めて彼女の成長にさらに一役買いたいですね。

ICT支援員に一番必要なスキル

 現時点では私の中で結論が出ていることですが、今日同席したICT支援員研修で再確認しました。

 「ICT支援員に一番必要なのは、ITスキルではなくコミュニケーションスキル」

 やはり、学校現場で先生方と円滑にコミュニケーションを取れることが第一です。次のステップとして、ICTに関連した様々な相談を先生方から持ちかけられるようになります。
 ITスキルはそれこそOJTで、現場で身に付けることが可能です。しかし、コミュニケーションスキルは難しい。

 ただ、これには「現時点で」と注釈をつけておきましょう。
 というのも、過去のエントリでも触れましたが、現在ICT支援員という職業は特別な資格も必要ない代わりに給与面でも恵まれている訳ではなく、なにより有期雇用であるからです。
 残念ながらそれなりの資格、スキルを持っている人材が敬遠する職となってしまっています。

 アンケート調査によっても、多くの教員がICT支援員の必要性を認めています。将来的に教員免許に相当する「ICT支援員認定」といった資格制度が発足し、職業としての地位を確立することも大いに考えられます。

 ちょっと考えるとハードルが上がるように見えますが、これが本来の、学校職員としてのICT支援員の姿ではないでしょうか。今はまだまだ過渡期にあると言えるでしょう。

ICT支援員とホームページの作成

 新たにY市にもICT支援員を送り込むことになりました。
 学校の方では、ICT支援員にホームページの作成・更新も依頼したい意向のようです。

 今までにもICT支援員に「ホームページをお願いしたい」という学校はいくつも見てきましたが、そのうち「ホームページ作成スキル」というのは必須の能力になるのでしょうか。

 確かに、アウトプットを前提としたインプットにはものすご~い学習効果があります。児童生徒どうしで勉強を教え合うというのは理解をすすめる上で効果的な学習メソッドです。そういう観点から、なにがしかの成果をWebで発表するというのは子どもたちにとって大きなモチベーションになる可能性を秘めています。

 ところで先ごろ「日本小学校ホームページ大賞」というものが発表され、ご覧になった方もいることでしょう。

 これ、大賞に選ばれた土堂(つちどう)小学校のサイト、すごすぎます!まだの方はぜひご覧ください!

・「尾道市立土堂小学校

 どなたが更新してるのか、非常に気になるところですが、記事を見ると講師の方なのかな?

・「小学校のホームページ大賞、土堂小学校が2度目の栄冠(教育とICTオンライン)

 機会を見て、一度取材に訪れてみたいですね。

現場の知見

やはり現場で聞かなければ分からないことは数多くあります。
現場を踏むことの重要性を確信している自負はありますが、それでも今日の学校訪問でガツンとやられましたね。

「ICT機器に引っ張られる」

K小学校のK先生の言葉です。
授業を支えるツールとしてのICT活用と理解しているつもりでした。
が、話をうかがっていて、現在支援に入っているK市の学校の活用はまさにICTありきになっている、そう気づかされました。

もう一度、ICT支援員ともども公開授業に向けて、知恵を絞る必要がありそうです。

iBooks Authorで作ったサンプル(1)

 先日アップしたエントリ「iBooks Authorを使ってみた」にひどい勘違いがあったので修正し、ここに新しいエントリを起こしました。

 「iBooks Author」で作成した「.ibooks」という拡張子を持つファイルは「iBooks2」でのみ開くことができると思い込んでいましたが、通常のリンクに埋め込むことができるようです。手持ちのiPadで確認したところ問題なく表示されました(自分のiPadでしか確認できていませんが)。

 iPadをお持ちの方は以下のリンクをクリックし、開いたページ上のリンクをクリックします。ダウンロードファイルをPDFとして開くか、iBooksで開くか確認画面が表示されますので後者を選択します。
 前エントリでPDFとした公開した電子書籍をイントロメディアのビデオ付きで見ることができます。
※iPadは横位置でご覧ください。縦位置だと表示が崩れます。

iBooks Authorで作ったサンプル

 iBooks Author、いいですね!
 今まで教師の提示用のみ供給されていたデジタル教科書が、一気に児童生徒用に広がる可能性をはらんでいます。
 もちろんAppleはそこを狙って「iBooks Author」「iBooks 2」「iTunes U」というエコシステムをリリース、教科書の再発明とぶち上げたわけですが。

 また、ちまちま試しながらレポートしたいと思います。